科学研究費補助金 若手研究(B)
音声言語アプリケーションのための漸進的係り受け解析技術の開発

研究期間:2013年度〜2015年度
課題番号:25730134
研究代表者: 大野 誠寛(OHNO TOMOHIRO) 名古屋大学・情報基盤センター・助教


研究目的

本研究では、同時通訳や字幕生成などの音声言語アプリケーションの基盤技術として、 新たな漸進的係り受け解析技術を開発する。 その特徴は、係りと受けのペアの情報だけでなく、アプリケーションに有益なその他の係り受け情報を任意の時点で出力できる点にある。 具体的には、以下に示す3つの構造を任意の時点で出力可能な解析器をそれぞれ段階的に開発する。

  1. 従来の係り受けペアに加えて、係り先が未だ入力されていないという情報も含む構造
  2. 係り先が未入力である文節同士が、同じ文節に係るかという情報を含む係り受け構造
  3. 係り先が未入力である場合に,その係り先がどのような文節であるかという情報を含む係り受け構造

研究計画

本研究は、平成25年度から平成27年度までの3年間で、音声言語アプリケーションの基盤技術として、漸進的係り受け解析技術を開発する。 上記サブゴール1〜3を各年度で1つずつ達成することとし、段階的に解析器の高性能化を図る。


研究成果

 ○学術雑誌  ○国際会議  ○学会発表